小糸の古代の人々の確証は、今日まで小糸で発見された遺物、即ち石器、土器の分布状態により知ることが出来ます。 |
小糸で発見された石器、 土器は下表(小糸町史より)の通り多数あり、その多くは磨かれた状態の物である事から、石器時代の中期か |
ら後期にかけてのものと思われます。 |
これらの石器、石斧等は一体何に使用したのでしょう?物を切ったり割ったりの雑用から、時には狩猟用として獣を狩りする事にも使 |
用したらしく、貝塚土出のイノシシの頭骨には、後頭部に石斧による打撲痕がある。 |
古代の人々が残していった物に、もう一つ古墳がある。小糸地方に於ける古墳は、大井から根本にかけて、数多く山頂に円形に残さ |
れて居る。これらは、神武までと時代が古く、その後古墳は次第に山麓に移り、これが神武から推古まで、更に低地に移ったのが推古 |
から奈良朝にかけてであると考えられて居る。 |